こんにちは、ばしです。
今回は、
ピエールカルダンのビンテージ・タイ(その3)
であります。
「その1」「その2」がそれぞれ昨年の3月でしたので約1年ぶりの第三弾です。なぜ1年も間が空いたのか。振り返ってみますと恐らくですが、「その2」の後ほどなくクールビズな季節に突入したのかと思われます。で、秋になり、今シーズンに新たなやつを登板させるべくメルカリ等で追加で買い進め今回に至る、ということかと。
誰もが知る、
今も続く、けれど、
流行ったのは何十年も前、
といった印象のピエールカルダン。
なぜそんなブランドのネクタイなのか。
1年ぶりなので簡単におさらいです。
アパレル業界でライセンスビジネスを最初に手掛け大成功を収めた言われるピエールカルダン。その世界的なライセンス展開のお陰で、ネクタイについてもその製造国はグローバルです。お膝元のフランスはもちろんイタリア、ニュージーランド、スペイン、ドイツ、アメリカ、韓国・・・、当然日本製も多数存在しています。
そんな中で私が蒐集するのは「リアルビンテージ」なピエールカルダンのネクタイです。ただ、タグによる年代判別方法などが存在しない中で、何を持ってビンテージと断ずるのか、といいますと、
それは、
「ポリエステル製」
であることです。ネクタイと言えばシルクかウールが一般的でポリエステル製なんて安物・・・なのは現代の話で、ポリエルテルが開発され流通し始めた当初は物珍しく、新規性のあるこの素材を当時のハイブランドも積極的に取り入れたようです。そう、いうなれば紳士靴における「CORFAM コルファム」みたいなものですね。
その後ポリエルテルの普及に伴いネクタイ素材としては廉価品以外には使用されなくなる。結果として、「ポリエステル製のピエールカルダンのネクタイ」といえば同素材の新規性があった時代、概ね【1970s】が製造年代のようです。
半世紀前のビンテージ、なのに、丈夫で色褪せのしづらいポリエルテルのネクタイは年代に比して見た目の状態も良い。また、ストライプのものについてはレップタイ=左肩上がりのモノが多い、なんてこともあり、積極的に蒐集すると決めたのでありました。
昨年の春先、前回の「その2」時点での顔ぶれはこんなでした。
合計14本。
内、シルク製が8本。
ポリエルテル製は6本でした。
見えづらいですがタグには「POLYESTER」と書いてあります。これをきっかけにポリエルテル製のピエールカルダンを買い漁るようになったわけです。
その後買い足したのはこんな顔ぶれ。
ポリエルテル製11本。
えっ?
そんな買ったっけ?
それ以外にシルクのが5本。
なぜポリエステル製以外のものも買っているのか。理由も含め、一本ずつご紹介しようと思う。ちなみに今回はすでにお分かりの通りネクタイばかりです。それも「こんなの買った」って話で、年代判別法が分かっただとか、そんな実のある話はありませんのでご容赦ください。
てなことで、
まずはポリエステル製から顔ぶれをご紹介。
その1
グレーの無地にカタツムリ。
わざわざ生地を輸入していたそうな。
確か輸出元は英国だったかな。
その2
こいつかなり幅広です。細くせねば。
McInerny(マキナニー)とは1950年代から70年代にかけてワイキキを中心に展開していたハワイの老舗高級衣料品店だそうです。年代ドンピシャです。
その3
円にポンドにマルクにクローネほか。
通貨記号に時代を感じる一本です。
MANUFACTURERS HANOVER TRUSTというのはアメリカの銀行の持ち株会社だそう。顧客向けのノベルティでしょうか。道理で通貨記号なわけね。
その4
エンジのドット。
JOSKE’Sとは「テキサスで最大の店」として知られた老舗百貨店だったそうな。今はもうないみたい。
その5
こいつは右肩上がりです。
コンディション良好な一本。
その6
赤字に白と青のレップタイ。
タグの上、糸がぴょこぴょこ飛び出てます。
こいつ、元はめちゃ太かったんですよね。確か10センチくらいだったかな。
それを、解いて、中芯をカットオフして8.5センチに縮めました。
まあ、おかしくはなかろう。
その7
地味に左肩上がり。
お、ロゴが異なる。カナダ製です。
一応、ポリエステル。
その8
こいつも左肩上がり。
表記ありませんがポリエルテル製です。変色しないので綺麗なマルチストライプのまんま。
その9
力強いレップタイ。
こいつも幅広だったんで縮ました。合わせの端がセンターにないのが素人仕事の証です。まあ見えんしええでしょう。
(関連記事「自分でネクタイを幅詰め(4)」)
その10
かなり幅広なレップタイ。
そのうち幅詰め予定。
Marshall Field & Companyとは1852年創業でシカゴ発祥の歴史的な高級百貨店チェーンです。ティファニー製のドームや大時計で知られるState Streetの旗艦店は、100年以上にわたりシカゴ市民に愛されました。2005年にMacy’sに買収・改称されました。だそうです。
こいつ、シミ汚れがあったんですよね。
流石にこのままは締めれない。
そんなときはウタマロです。
えいっ!
指先で揉んで、
濡れタオルで何度も拭き取る。
お、汚れが落ちました。
ポリエステル製だから為せる技です。
グッジョブ、俺。
その11
ネイビーの素敵なレップタイ。
こいつ、タグが紛失してます。なんだけれども、この発色は紛れもなくポリエステル製かと。ループは自前で取り付け予定。
以上、ポリエルテル製の11本でした。@1,107円でした。イタリア製の高級ネクタイの新品1本よりも安いくらいです。
ところで、皆さんお気づきでしょうか。
筆記体ロゴにも、
2種類ある。
どちらが旧いのか、あるいはどちらも併存していたのか。思いますに、
このタイプの方が旧いのではないか。なぜなら、このタイプは百貨店向けであることを示すタグが別途後付けされているのに対し、
こちらのタイプはタグそのものに百貨店名が。取扱いが増えてく中で「特定の百貨店向け」のデザインであったりタグが用意されるようになったのではないか、と推察いたします。まあ、実際のところどうなのかは不明ですが。
さてここで疑問がひとつ。
真ん中のネイビーにもともと付いていたのはどちらのタイプのタグだっただろう。ヒントとなるようなものはというとカタツムリ型のPマークと、
裏地のロゴ。「PierreCARDIN」か「pierrecardin」か。真ん中のは左と同じロゴなので、
おそらくこのタグが付いていたのではないかと。まあ実際、見た目にかなり古めかしいですしね。
さて、ポリエルテル製の話はここまで。
引き続きシルクな奴ら。
その12
まずまずオーソドックスな雰囲気。
初見のタグですが、「couture collection」てのはまずまず旧いらしい。多分1970sくらいかと。そんなやつが一本あっても良い。
その13
茶とベージュのレップタイ。
日本製です。日本製のライセンス品なんて別に集めてないのですが、色柄が気に入って購入、激太だったのをチクチク細くしました。
その14
シンプルなレップタイ。
イタリア製なのだそう。まあどこ製でも構わんま訳ですが、幅広のレップタイ、それも緑、というのが気に入ってゲットしました。
誰もピエールカルダンだなんて思わんでしょう。加えて、誰も送料込み600円だなんて思わんよね。人気がないブランドの上澄み狙ったつもりですが、まずまずうまく行ったんではないかな。
その15
オーソドックスな小紋タイ。
ロゴは例の旧いやつです。こいつ、ポリエルテル製と早合点して購入したところシルクでした。まあ、旧いことは間違いないでしょう。
最後にその16
地味な一本。
boutiqueラインというのがあるそうな。こいつはそんな旧く稀少な一本かと思ったら、
なんと日本製のライセンス品でした。
いやはや、早とちり。
そんなポリエルテル製でないやつら5本。
@695円と激安でした。先ほどのポリエステル製と合わせ16本で1万5千円ほどです。そりゃそんな安けりゃついついポチってしまうわな。
おかげで、
ピエールカルダンのネクタイが合計30本になりました。
フランス製、イタリア製、カナダ製に日本製。ストライプ、小紋、ソリッドにペイズリー。もうね、ビジネスマンのネクタイは中古のピエールカルダンだけで間に合うんではないかと思うほど多種多様です。
まあ実際にはオールドグッチも蒐集中なのでそういうわけには行かんのですが、グッチとカルダンのタグを入れ替えてもそうと気づかないようなものも少なくない。ロゴがなければネクタイなんて、ブランドなんて、そんなもんです。
タイハンガーにはあと2本余裕がある。
どんなやつを吊るそう。
ポリエステル製は17本。
繰り返しになりますが、どれも1960-70s、半世紀も前のモノたちです。丈夫で色褪せないポリエステルだからこのハリこの発色なんだと思う。そういう意味では数多あるブランドのネクタイの中でこいつらだけは唯一無二かもね。
そんなやつが17本。
あと3本で4週連続=「ポリエルテル製のピエールカルダンのネクタイMONTH」ができます。ハンガーの余白は1本分足りませんが、とりあえずあと3本は確保せねば。で、そのあたりでそろそろ打ち止めにするのが良いかもね。ある程度決めておきませんと、ほんとにもう際限なくなっちゃいますから。
カウントダウン開始であります。
(おしまい)





























































