カナダ靴の世界

こんにちは、ばしです。

 

前回・前々回に引き続き今回もカナダ靴です。
前回・前々回に輪をかけ今回はカナダ靴特集です。

「カナダ靴の世界」なんていうほど大袈裟なものではないのですが、先日の黒いダックス、実は我が家にやって来た20足目のカナダ靴なのでした。まあ、厳密には革靴以外も含んで20足なのですが、節目です。これまでの20足、振り返りつつ、私が感じてるカナダ靴の魅力などお伝えできればと思います。

まずは旅立ったやつらから。全部で9足あります。

 

 

旅立ったカナダ靴たち

(A)マイファーストDack’s
(B)KUDU(アンテロープ)
(C)Gold Bond by HARTT(1号)
(D)HARRT Made in CANADA
(E)FLORSHEIM Made in CANADA(タン)
(F)FLORSHEIM Made in CANADA(黒)
(G)SOREL (グレー)
(H)SOREL(茶)シャイアンプレミアム
( I )PAJAR CANADA(レディスブーツ)

 

旅立った9足、どれも素敵なペアでした。
本格ビン靴が6足。スノーブーツが3足。

ちなみに、

(A)は女性が購入されました。ご主人への結婚記念日のお祝い♬
(B)はエキゾチックレザー(レイヨウ)。残念ながら小さくて履けず。
(C)は小さくて転がしたのち、あらためて大きめサイズを再購入しました。
(D)は近所のトレファクで数減らしのために引き取ってもらいました。
(E)はマイサイズでしたがタンカラーが続いたのでサヨナラ。
(F)は息子用に買ったミント品でした。儲かりました笑。
(G)は私には大きい。儲かりました。
(H)も私には大きめ。儲かりました。
( I )は私には小さめ。儲かりました。

 

で、収支はどうか。儲かっているのか? 

9足全体での収支はプラスの5,586円でした。まあ、儲かりはしませんが損はしない、といった感じでしょうか。ただ、それは毎度のごとく、私が相場より安く買っているから、というのも大きな要因の一つではあります。

ちなみに、(D)のHARRT。こいつの収支は▲7,251円、大赤字でした。理由は、数減らしのためにリユースショップに持ち込んだのですが、購入価格約8000円のペアがなんと! 買い取り価格800円でした(涙)。

メルカリ出品中に「6000円で即決どうですか?」とのオファーがあったときに受けときゃ良かったな笑。ちなみにこのペア、見た目はチャーチのペアと見紛うペアです。サイズ表記は8.5F。US9Eくらいのサイズ感でした。9/26現在、トレファク八尾店で税込み3,980円で絶賛販売中です。試着できます。サイズ合う方、まあまあいい買い物かもしれません。よろしければどうぞ笑泣。

 

常々、「カナダ靴はリセールバリューが低い」などと申してきましたが、どうしてどうして、米国靴等とそんな変わらんかも。そりゃそうです。人気の火はまだ点いてはいないものの、クオリティの高さは間違いない。

ビン靴の球数は減る一方ですので、そのうちカナダ靴も米国靴同様に値上がりしてくるのではないかと勝手に想像しております。

 

 

ついで、現在手持ちのカナダ靴。全部で11足あります。

 

【1】Made in CANADA のカナダ靴

先日記念撮影しました。
まずは9足。カナダ製のカナダブランド靴たち。
六時の方向から時計回りに、

Scott Mchale Cap toe blucher
THE Slater SHOE Imperial
Camel Skin Plain Toe Derby
John Mchale Alligater U-Tip
Imported Calf Black Derby Dress Shoes 
Dack’s Black Pebbled Calf Short Wing Tip
Imported Calf Brown Derby Dress Shoes
U- Wingtip
PRICES

メーカーごとに並んでなくてすみません。
ダックスが5足。マクヘイルが2足。その他マイナーなのが2足です。

どれもアメリカ靴とは少し異なる雰囲気です。ごっついガンボートやエキゾチックレザーなどがカナダ靴の特徴かと思います。また、ダックスが英国チャーチ傘下であったこともあってか、3穴の⑤⑥⑦のペアなどは米国靴というより英国靴ライクな印象です。

 

【2】番外編カナダ靴

2足あります。

GoldBond by Harrt

カナダの靴ブランド・ハート名義なのですが、実はCheaney製、Made in Englandです。なので、番外編扱いです。以前小さめサイズを1足持ってましたが転がして、新たに大き目サイズをゲットしたやつです。思ったよりもでかかったんで、先日丸洗いして縮めました。

 

SOREL

SORELソレルはカナダの本格スノーブーツブランド。過去に2足、大きめサイズのを転がしました。今回初のジャストサイズをゲット。今回も転がすつもりで買いましたが、しばらくはステイの予定です。年末の大掃除はこいつで。

以上、11足が今、我が家にいるカナダ靴です。

 

カナダ靴の魅力。

あらためて、こんな感じかと。

◎米国英国靴よりも安価に入手が可能
◎なのに品質は引けを取らない
◎エキゾチックレザーが豊富
◎ダブルソール、ハーフミッドソールなどが豊富
◎流通量が豊富でなく他人と被らない
◎流通量が豊富でなく今後値上がりするかも

英国米国靴と変わらぬ値付けのモノもありますが、相対的に3割前後は安い印象です。海外からだと送料かかりますが、国内だとより安価に入手も可能かと思います。メルカリなんかでマイサイズがあれば試してみられてはと思います。

 

さて、そんなカナダ靴。

地理的には米国の方が近いのにも関わらず、歴史的経緯より英国靴の影響の色濃いといわれるカナダ靴。地理的には米国の方が近い、なんていっても、アメリカもカナダも国土は広大です。隣接しているからとはいえ、都市間は場所によってはそれほど近くはないだろう。場所によっては相当程度に遠そう。

などと常々思っていたのですが、実際のところどうなんですかね。アメリカもカナダも、地理的なことや歴史的な事柄は勉強不足な私。とりあえず簡単そうな地理的な状況など確認してみることにしたのでした。

と、その前に、おさらいです。まずは改めて、米国靴メーカーの創業年と創業の地、とりまとめてみました。

 

 

(1)創業年順

任意の主要メイカープラスアルファ、創業年順でこんなです。比較的人気どころと思われる10社だけ背景色を付けてます。

 

(2)州別創業年順

地域性を考慮してみました。

マサチューセッツ州が凄い。
ブロックトンという街が靴産業が盛ん、ということでしょうかね。

次いでウイスコンシン州。
本格靴&アウトドア系、どちらも凄い顔触れです。どんな街なのかな。

次にメイン州。
高級靴ではなく大衆靴のメッカ、てな顔触れです。

イリノイ州。
フローシャイム、ショール、コールハーン。靴に関してはシカゴは過去の街か。

(1)と(2)、一覧にもしておきます。

すみません、少し文字が小さいです。画像DATAになってますので適宜拡大等してご覧ください。PCで見て頂いた方が把握しやすいかと思います。

地理関係・位置関係が分かりやすいよう、色だけ変えてみました。

こうしてみてみますと、アメリカの本格靴製造の流れは、当初の19世紀中はマサチューセッツ州、その後20世紀を迎えウイスコンシン州へと拡大していったように思えます。背景や理由、二州の位置関係、恥ずかしながらまったく分かりません。あとで確認してみましょう。他にも、観る人が見れば様々思い至ることがあるのでしょうが、歴史にも地理にも疎い私には正直、これが限界(笑)。

 

で、今回の主役はカナダ靴です。

主要3メイカー+1、こんな感じです。

ダックスとマクヘイルがともにオンタリオ州なんですね。って、カナダのどこらへんかさっぱりわかりませんが。スレイターは正確な創業年が不明なため1860sとしています。

カナダ靴4メイカーの創業年、米国靴と一緒に比較一覧にしてみました。

 

 

アメリカ&カナダ靴メイカー 創業年一覧

なんと!
意外や意外、Dack’sがJ&Mよりも創業が古い。それ以外の3社も、歴史的にはどれも新しいとは言えません。これはやはり、カナダ靴メーカーのそもそもの成り立ちが、アメリカよりもイギリスの影響を受けている証左なのかもしれません。

主だったところに絞ってですが、米英加、比較してみましょう。

 

米英加(日)主要シューメイカーの創業年

おお~。こうしてみますと、カナダ靴の歴史は思った以上に古いようです。で、やはりダックスがひときわ目立ちますね。まあ、当のダックスは一旦廃業となり、英国製造にて復活しているようですが、当時とは異なるものとなっているように思われます。あと我が祖国・日本のオオツカ、やはり凄さを再認識する次第です。

で、戻りまして、表にある当時のダックス。ハートを傘下に収め、その後ハートともどもチャーチ傘下となります。チャーチはチーニーを傘下に収め、その後チャーチ創業家がチーニーをバイアウト。

本格靴の世界もいろいろと賑やかしいですが、銭勘定だけでなく、本格靴を本格なまま生き延びさせるための思いなんかもあるでしょう。歴史と伝統と技はいつまでも引き継がれていってほしいものです。

 

で、気になるのが、マクヘイル。カナダにおけるフローシャイムブランドのファクトリーだったりもします。私が過去に持っていたカナダ製フローシャイムもマクヘイル製だったのでしょうか。英国寄りのカナダ靴メイカーなのに、どういう経緯でつながりがあるのか。詳しくは分かりませんが、広大なアメリカとカナダで、地理的にどのようにつながり得るのか。

 

アメリカとカナダの靴メイカーの位置関係、確認してみましょう。

広大なアメリカとカナダ。
なのに北米大陸の東側の国境付近に創業の地が集中しています。

アメリカは、北大西洋に面したマサチューセッツ州から徐々に東へと広がってゆく。アメリカでは人もモノも流れは東から西、なんでしょうね。西部開拓の流れと時系列的にあうのかどうか分かりませんが、広がりはしつつも、水辺の近くに集中しているのが面白い。生活圏であり、交通網(水路)、ということなんでしょうかね。勉強不足ですみません。

カナダは、ダックスを始点に東へ向かってまた西へ戻る。国境から離れることがないのは何か意味があるのでしょうか。勉強不足ですみません。ただ、カナダでは北に向かうと相当に寒そうです。五大湖周辺あたりの緯度が、住むには快適なんですかね。

距離感が分かるよう、日本列島を同縮尺で重ねてみました。

大きな流れとしては、襟裳岬(マサチューセッツ)から瀬戸内(ウイスコンシン)へ。JARMANは八丈島、てな感じ笑。で、先ほどのフローシャイムとマクヘイルの関係ですが、地図で見る限り、フローシャイムから最も近いカナダ靴メイカーがマクヘイルです。和歌山の会社が能登の会社と提携した、みたいな距離感ですかね。手近なところで手を打った、ということなんでしょうか笑。

広大なアメリカとカナダ。なのですが、シューメイカーの創業地は日本列島にちょうどすっぽり収まるくらいのようです。なんだか意外な気がします。

 



 

で、ちょっぴり後悔です。

学生の頃、もう少し真面目に勉強しておけばよかった。確証を持って「こうだ!」言えることがほとんどありません。地理や歴史といった「社会科」が小学校の頃から苦手です。

パリ条約、独立十三州、西部開拓・・・、北米の歴史的背景と地理的要因を知ることで、新たな発見がありそうな気がします。なんか知識不足な所為で勿体ないことしてるんじゃないか。で、いろいろと思いを馳せ空想を膨らませると、映画の2~3本くらいのシナリオが出来そうな気もしたり。

地理や歴史の「お勉強」は苦痛でも、ヒトでもモノでも、主人公を取り巻く環境としてなら、謎解きのための手掛かりとしてなら、学ぶ意欲も湧いてくるってもんです。これを機に、北米の歴史など勉強してみようかな。

 

 

さて、そんなこんな「カナダ靴の世界」。

なんだか6割がた「アメリカ靴の世界」になってしまったような気もしますが、お許しください。前半と後半で別の記事みたいになっちゃいました。実は2週間ほど前から書き始めた記事で、ほんとはもっと早くにUPする予定だったのですが、書き進めるうちにあれやこれやと、当初の想定以上に話が広がってしまい、収拾をつけられないまま今日に至る、との経緯です。

結局調べきれず、知り切れトンボみたいになってしまって恐縮です。この件はじっくりと気長に、勉強しながら継続的に追いかけてみようと思います。いつかまた、続編を記事にしてみようと思います。

 

ビンテージ靴の沼の底はまだまだ深い。

 

(おしまい)

4件のコメント

  1. ばしさん

    お疲れ様です。おお、ダックス、1834とは古いですね。トリッカーズと近い。カナダは僕も調べたことないです、面白いと思います
    以前、フローシャイムより前のアメリカ靴についてしらべたことがあります。
    http://shinnosukejedi.blog.fc2.com/blog-entry-57.html?sp

    やはり、イギリスからなめしや靴作りの技術は来てるようです。なので東海岸なのでしょう。
    ぜひ、一度現地に行ってレポートして下さい(笑)。たぶん、面白いと思います

    1. しんのすけん
      お疲れ様です。しんのすけさんの記事、面白いですね。凄い参考になります。
      アメリカもカナダも、イギリスから、東海岸から、なんですね。
      この場合の「イギリス」というのは、イングランド?スコットランドも?
      何かストーリーとかあったりするのでしょうか?
      靴メイカーの時の流れ以外に、携わった人の流れとかどうなんだろう?
      興味が尽きません。機会があれば行ってみたいですね。ビンテージショップさんなどは
      この辺に仕入れに行くんですかね。なんかうらやましい笑。

      1. ばしさん

        うーん、イギリスが来る前は、16世紀にフランスがハドソン湾で、ビーバーやら羽毛を獲っていたようです。その後イギリスがフランスを駆逐したらしい…。
        あと、話とびますが、S8Sのホリさんによると、フローシャイムもアレンエドモンズもドイツ系とのこと。そういえばheimは家なので、フローさんの家でflorsheim。でも、kenmooreはスコットランド由来なんですよね。
        さらに、アルゴンキンて、カナダの先住民なんですよね。
        いろいろな要素が、どうからんで、つながってるのか、よくわからないんです(笑)。てぶん、そこが面白いんでしょう。ぜひ、しらべてみてください。

        1. なるほど! heim=家=ドイツ系、ですか。
          さすが人種のるつぼって感じです。
          ほんといろんな要素からんでるんですね。
          ぼちぼち調べてみようと思いますが、大変そう笑。

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