こんにちは、ばしです。
今回はアレンエドモンズの話題です。
ただし、靴そのものではなく「木型」の話です。今年1月の記事「Allen Edmodns Byron」へ、blackwatchさんよりコメントを頂戴しまして、それによりますと、アレンエドモンズは品番を手がかりに木型(ラスト)番号が分かるらしい。
当該記事のペアがこちら。
ぽっこりしたトゥのパンチドキャップトゥ。
この「ぽっこり」感は「EEE」とういうウイズの所為かと思っていたのですが、そもそもの木型の影響が大きいそうです。下段の4桁の数字「2034」がこのペアの品番です。「このペア」と申しますのは、
アレンのカタログ「Fall 2006」のP.5からのスクショです。
中央上段のペアが「BYRON」で色目により品番が異なります。「2004」が黒、赤線「2034」が私のペア、「2064」がこげ茶、なのだそうです。で、共通する1桁目の数字「4」が木型ナンバーを表すらしい。ただし、現在のアレンの木型番号は二桁あるいは三桁となっており、この当時とは異なるらしく、旧いアレン(縦ロゴ期以前?)にのみ適用可能なようです。
うーむ、なるほど。
そうと聞きますと確認せずにはおれない。ということで、GW最終日に手持ちのアレンを全て引っ張り出してきました。
あらためてアレンエドモンズとは、
1922年創業で歴代大統領が愛用する高級紳士靴ブランドです。米国本格靴メイカーの中ではやや後発なれど、多くがクローズもしくは海外生産に完全移転した中で今も米国生産を貫く数少ない米国靴メイカーです。
そんなアレンの靴は釘や鉄のシャンクを使わない柔らかな履き心地が素晴らしい。また、ウイズ(足囲)の種類が多く、既製品であるものの自身の足にフィットするものを見つけられる、そのようなブランドとしても著名です。
足にフィットすればよい
デカけりゃ中敷きで調整するまでよ
これまでそのように履いてきましたが、今回、すでに手放したものも含め、内側の印字を確認してみました。品番、木型番号、サイズ表記、私の足へのフィット感を取りまとめてみたのが以下の表です。
アレンエドモンズの木型・サイズ・フィット感
上記が本記事のメインコンテンツです。
メインなのに文字が小さくてすみません。スマホを横向きにするか拡大するか、PCなら別ウインドで開いてご覧いただけたらと思います。黄色のセルがおおむねジャストサイズの個体となります。
それぞれの靴の詳細情報がないと分かりづらそうなので、以下、まずは1足ずつご紹介しておきます。一通りの紹介のあと、あらためて先ほどの表に照らしてレビューといきましょう。
写真の前列右から左に順次ご紹介。
☆
★
☆
内羽根ショートウイングのチェスター。私にとって2足目のアレンです。普段はコルクシートと革で自作した中敷きを入れて履いてます。
品番は1973。木型番号は【3】。
復刻もののVチップそれがセネカ。元のモデルは「BRENTWOOD」です。これも普段は百均の薄手の中敷き追加して履いてます。
品番は4365。木型番号は【5】。
コードバンのみの展開であるケンブリッジ。
スタイルはオックスフォード(内羽根)笑。
マイサイズです。
品番は8685。木型番号は【5】。
タッセルスリッポンのグレイソン。他にSaratogaなる同型のモデルも存在するようです。少しでかかったんで丸洗いして縮めてみました。
品番は8287。木型番号は【7】。
アレンの定番LWBであるマクニール。
こいつはコードバンです。
ジャストマイサイズ。
品番は9097。木型番号は【7】。
手前の列は以上。
次いで中段の5足。
白黒スペクテイターのブロードストリート。出番は年に1度あるかないか。少し大きめサイズゆえ中敷き追加して履きます。
品番は8603。木型番号は【3】。
中敷きにアレンのロゴもモデル名もなし。
なれど間違いなくアレンなサイドレース。
相当にでかくて中敷き2枚重ねてINしてます。
これまでとインズスタイルがやや異なります。
品番は2362。木型番号は【2】。でしょうか?
zazaさんから譲り受けたバイロン。
本記事2度目の登場です。
厚手の中敷き入れたら思いのほかいい感じ。
品番は2034。木型番号は【4】。
⑨Bradley ブラッドリー
ブログ記事未登場のブラッドリー。
息子に買ったモノの眠ったままでした。
こいつも中敷きが必要なサイズ感です。
品番は2661。木型番号は【1】。
モカ縫いが特徴のブルースター。
甲がヨレてまずが履き心地は抜群です。
紐を締め上げて中敷きなしでいい感じ。
品番は6464。木型番号は【4】。
以上、中段の5足でした。
最後に最後列の5足。
マイファースト・アレンであるディクソン。
私にとっての一番の相棒です。
サイズもジャストで墓場まで履いてくやつです。
品番は8504。木型番号は【4】。
Tunnnel Strap Slip-onのハードウィック。
包み込む履き心地がベリーナイスです。
中敷きなしでとてもいい感じ。
品番は4507。木型番号は【7】。
名作スプリットトゥシューズ・ ウォルトン。2010年のリリースらしいです。
マイサイズもほんの少しゆとりを感じますが追加の中敷きはなしでOK。
品番は2103。木型番号は【3】。
サイドゴアブーツのタウントン。
甲も足首周りも吸い付くフィット感です。
爪先も土踏まずもタイトフィットが心地よい。
品番は9032。木型番号は【2】。
4穴&3フックのベイフィールド。アッパーはホーウィン社のクロムエクセル。サイズほど大きくは感じず中敷きはなしで履いてます。
品番は7891。木型番号は【1】。
以上、手持ちのアレン全15足の品番でした。で、どうせであればサンプルは多い方が良いかと思うので、すでに手放したペアについても写真の残っている範囲で確認してみますが、その前に、もう1足。
先ほどの集合写真に漏れていた手持ちのもう1足。思いのほかタイトで修行中のスリッポンです。全長も指先のゆとりも踵のタイトさ加減大変いい感じなのですが甲周りの締め付けが凄い、痛い。
品番は7601。木型番号は【1】。
続いてすでに手放して手元にないやつ。
過去記事の写真とフィッティングは記憶を手がかりに。
2穴でドレス顔なんだけどシボ革。友人にあげちゃいました。見た目より若干のゆとりあり、だったような。
品番は4218。木型番号は【8】。
茶のシボ革のリーズ。すでに転がしました。なぜそうしたのか、記憶にございません。サイズ表記は大き目なれど大きいというほどではなかったような。
品番は9641。木型番号は【1】。
カーフとシボのツートンなアレン。ウインホールというモデル名です。やや大き目、特に甲周りにゆとり、だったような記憶が。
品番は6418。木型番号は【8】。
ペッカリー=猪豚系のアッパーの1960s。転がしたことを後悔中のその名はブーツスコス。素足でもややタイト。特に爪先がやや窮屈でした。
品番は5960。木型番号は【0】。
7アイレットの名作・ブルバード。
甲が低く窮屈で泣く泣く手放しました。
品番は6305。木型番号は【5】。
アレンがカレレスに買収される。とのニュースが流れた日に出会ったデルウッド。全体にゆとり、なのですが特に甲がとても高かった。
品番は1304。木型番号は【4】。
☆
★
☆
以上、これまで入手したペアのご紹介でした。
これら22足についてとりまとめたのが冒頭の表、というわけです。同じサイズの新品を比べたわけではありませんので、木型の特徴・特性を論じるには情報不足なわけですが、中古のアレンの購入の検討において(特に試着が出来ない場合には)、「サイズ感の参考」になればと思います。その上で、
まずは私の足サイズをご紹介を。
上記は「ZOZOMAT(ゾゾマット)」によるものです。
ZOZOMATとは、 ZOZOTOWNが無料で配布するマットとスマホアプリを使い、自宅で誰でも簡単に足の3Dサイズ(足長、足幅、足囲、甲の高さなど)をミリ単位で計測できるサービスです。ZOZOTOWNで靴の買い物する場合はサイズの提案をもらえるというものですが、自分の足サイズと近しい他人がいればフィッティングの感想を共有できる、という利点もあります。
お持ちでない方はぜひこの機会に入手して、ご自身の足を採寸し私のそれと比較頂けたらと。そうすることで、中古のアレン購入時のサイズ選びに役立つかもしれません。
まだお手元にない方には、私の足のサイズ感を数値でなく他の靴メイカーのサイズ感で表しますと、
フローシャイムならUS8.0D
クロケット&ジョーンズならUK7.5E
イタ靴ならEU41
旧いリーガルの25.5センチ
がおおむねジャストサイズです。ちなみに、リーガルさんの場合は「日本製靴時代の旧いもの」が私には望ましいです。同じウイズでも最近のものは甲が低く幅が広い、そんな印象を持っております。確証はありませんが。
さて、
(再掲)
そんな私の足は、
アレンの場合は先ほどの表に照らしますと
木型を問わず【7.5D】【7.5E】【8.0D】
であれば間違いなく問題ないサイズのチョイスとなる、ということのようです。【8.0E】以上は中敷きが必須ともいえ、Cウイズのペアは試着して確認がベター、と言った感じでしょうか。
サンプル数は22足と少ない上に使用感も製造年代もバラつきがありますが、今後私自身がネットなど試着できないまま購入を検討する場合、「木型別」の私にとってのジャストサイズはというと、
◎木型番号0は【8.0D】(恐らく)
◎木型番号1は【8.0D】(恐らく)
◎木型番号2は【7.5D】
◎木型番号3は【8.0C】(恐らく)
◎木型番号4は【7.5D】
◎木型番号5は【8.0D】(恐らく)
◎木型番号7は【8.0D】
◎木型番号8は【7.5D】(恐らく)
と言った感じと思われます。要は、
◎爪先が細身のものは【8.0D】
◎ラウンドorスクエアなら【7.5D】
ということかと思います。「恐らく」とあるのは実際にそのサイズを履いたことがありませんで類推となります。類推ですが当たらずも遠からずではなかろうか。見かけたら試し履きでもして検証しようと思います。もしくは買ってみるかっ(笑)。
【まとめ】
手元に届いたらまずは私なりに手を掛けてフルメンテを行うわけですが、その後の定期的なメンテナンスはといいますと・・・。心許ない。前回登板させたのがいつのことか、前回手入れしたのがいつのことか、管理も把握もしておりません。ということで、ひと通りメンテしときました。
①TAPIRレダーオイルで汚れ落とし&油分補給
②コロニル1909(無色)で栄養補給&艶出し
③ひたすらブラッシングからの後ウエスで磨き
上記簡単3ステップでさくっと。甚だ簡単ではありますが、アレンのペアは他の靴と比べて相対的に登板機会が多く都度簡単なケアなど施してますので問題はないかと。
で、今回一同に並べて、なるほど。サイズの異なることを差し引いても、見た目にも微妙な違いは感じられました。コメント頂いたblackwatchさんは私もちょこちょこ拝見しているメンズファッションのブログ「男のマジメ服」のauthorで、アレンの木型に関する記事を16年も前に書かれておられました。あらためて拝見しまして参考にさせて頂きました。
ありがとうございました。
「同じメイカーだから同じサイズ」
そう思って選んだはずなのに思ったより小さいまたは緩い。稀にそんなことがありますが、それはきっと木型(ラスト)の違いによることもあるのだと思います。ただ、ユーズドの場合は同じサイズのモノでも、「どんな足の人がどんな風にどの程度履いていたか」によって育ち方も異なりますので一筋縄に行かないのですが。
ただ、そんなときもメルカリなどで購入価格と大差なく売却できうるのでトライアンドエラーがあったとしても懐には優しい。ユーズドゆえの利点かと思います。米国ビン靴の中でも現役ブランドでもあるアレンエドモンズは品質もさることながら過去のカタログがWEBが見れるなど情報も豊富です。日本国内ではそれほどでもないけれど、米国では圧倒的な知名度と流通量を誇りますので海外サイトに目を向けると様々な選択肢に溢れてます。
価格帯もオールデンやフローシャイム低めでもありますので、これからビンテージ靴または米国製本格靴に手を出そうとお考えの方にはうってつけのシューメイカーかと思います。今回の記事がそのような方の役に立てば幸甚です。サンプル数が少ないのが玉にキズですが、まあね、それは今後増やしていくということで。次のアレンはどんなやつがいいかな。
新たな目的(言い訳)が出来て僕も嬉しい。
(おしまい)






















































