Twisted X のスリッポン

こんにちは、ばしです。

 

いやはや、まだまだ暑いですね。

このところ明け方5時前に目が覚めます。クーラーかけっぱなしだと寒くて目が覚める。タイマーで切ったら今度は暑くて目が覚める。もーっ、あと1時間寝れたのに!お陰でこのところ夏バテ気味です。とはいえ、熱闘甲子園も幕を閉じ、気づけば今月も残り僅か、来週には9月に突入です。

さて、今年の残暑はどんな感じざんしょ?

いやあすみません。厳しい暑さがまだ少し続きそうなんで、少しくらい寒くなればと思いオヤジギャグかましてみたわけですが、うーむ、あまり効果はないみたいね。とはいえ、日没時刻は日に日に早まり、雲の様子を眺めていても、秋の気配を感じる今日この頃です。

早く涼しくならないかな。

9月になって暑さが和らいだら、御朱印帳を携えて「西国三十三か所巡り」を再開の予定です。交通手段はもっぱらクルマですが、駐車場から結構な距離を歩くことも多いんですよね。ここは「ハイキング用の靴」みたいなのが必要だな。

調達いたしました。

 

 

Twisted X

「ツイスティッド・エックス」というらしい。

調べてみましたところ、2005年にスタートしたアメリカのアウトドア向けのシューメイカーなのだそうです(同社ホームページ)。有刺鉄線みたいな尖ったロゴですが、エックスが捻じれてるのでツイスティッド・エックス。

おお、ちょうど「ツイッター」が「エックス」になったタイミングに相応しいブランド名だな、ということで買ってみた・・・わけではありません。寺社仏閣巡りの足元としてこいつに白羽の矢を立てた理由はふたつ。

 

 

【理由①】オーストリッチレザー

エキゾチックレザーの1種であるオーストリッチ。

正体は「ダチョウ」です。丸いブツブツは羽根を抜いた跡で、「クイルマーク」と呼ぶらしい。エキゾチックレザーのペアはそれなりに持ってるつもりですが(記事の最後参照)、オーストリッチは1足も持ってません。

その昔はクロコなどと同等以上の高級皮革として扱われていたらしい。最近は養殖モノなんかも流通しだしたこともあり、以前よりは値下がりしているみたい。とはいえ、高級素材であることは今も変わらず、「合成皮革」や「牛革に型押し」といったフェイクの流通も多いらしい。

こいつはリアル?フェイク?

どっちなのでしょうね。いずれにせよ、高級と言われながらもその見栄えが気持ち悪いとも評されるオーストリッチ。私は特段気持ち悪いとは思いませんし、前々から欲しいとは思ってたんですが、爺さん婆さんが持ってた印象が強くて、なんだか「年寄り臭い」イメージで手が出せてませんでした。なのですが、

このスタイルなら履きやすいかな、と。

 

 

【理由②】スリッポン・スニーカー

スリッポン・スニーカーです。

「メレルのジャングルモック」みたいなスタイルです。メレルは随分以前我が家に2足ありました。25年前、家内のお腹に息子が入ったときに、「妊婦には歩きやすく安全な靴を」とのことで、吉祥寺のアウトドアショップで買い求めたのがジャングルモック。履き心地はお墨付きです。

今回はメレルではありませんが、同様のスタイルのこいつも歩き心地はおそらく大丈夫でしょう。ただ、私が履いていたメレルはジャングルモックではない。

家内の買い物に便乗して買ったのが上のスタイルのメレル。ebayで出品されてるこいつは50ドルとお買い得なのですが、送料が40ドルかかる。おお、結構いい値になります。なもんで、永らく躊躇しておりましたところ、最近これの色違いを近所のセカストにて発見。8000円弱とお買い得でもあり、購入を検討していたのですが数日後には先を越されてSOLD涙。

 

ということで、

気になっていた今回のペア、2割ほどお値引き可とのことで、目出度くゲットと相成りました。

 

まずは儀式です。

エキゾチックレザーであるオーストリッチのメンテ方法はよくわかりませんが、使用感の薄いグッドコンディションですのでいつもの手順を多少端折りながらさくっといってみました。いつも通りまずは左足から。

 

 

LEXOL

今回はいきなりLEXOL。

理由は特にありません。

 

 

デリケートクリームもどき

アッパーに汚れはほとんどいのですが、

セラーさんは、個人輸入で購入した後、あまり履かないままいたらしい。ということで、保湿と油分補給はしっかりやっときました。

 

 

クリストフポーニーレザークリーム

クリームという名の油分補給。

おお、なんかいい塩梅ぽいです。

 

右足も同様の手順で。

おお、なんかいい感じ。

さて、ここまでが日曜朝の作業です。
半日ほどこのまま放置してから仕上げです。

同日夕方。

かなり浸透しました。さて、仕上げ。

 

コロニル1909(ムショク)

いつものクリームで、

艶感アップしました。

 

【BEFORE】

【AFTER】

しっかり潤ったような。

 

【BEFORE】

【AFTER】

うん、色目はこの方が好みだな。

 

足を入れてみよう、と、その前に。

内側に小窓。
おお、なんか嬉しい。
で、表記の通りサイズは「8.5M」です。

うん、サイズもオーケーです。爪先はかなり余裕があるのですが、サイドゴアの緩みが全くなく、甲がとても気持ちよく締め付けられます。この後、近所のスーパーまで履いて出かけましたが、クッション性も大変良く、予想通りのグッドな履き心地です。

 

さて、残るは素材に関しての考察です。
こいつは「リアルオーストリッチ」なのか。

(小窓、再掲)

「All Leather Upper」とありますので、合皮のフェイクではない模様です。まあ、そもそもオーストリッチなんてそんな沢山見たことないので、仮に合皮でもそうとは分からないであろう私なのですが、

革か合皮かの区別くらいは裏を見れば分かります。サイドゴア部分から覗くアッパーの裏面を見る限り、リアルLEATHERであることは間違いなさそうです。

ということは、

「リアルオーストリッチ」もしくは
「牛革などに型押し」のいずれか、

ということなのでしょうか。ただ、色々と調べてみますと、型押しではないオーストリッチライクなレザーもあるらしい。

「エミュー(ダチョウの小型種)」
「レア(アメリカダチョウ)」

というのがそれです。どちらもダチョウ同様に飛べない大型の鳥類ですが、サイズはダチョウよりも小型。で、その革もダチョウと比べるとやや薄かったり、採れる面積が小さかったり、見た目の雰囲気もやや異なるらしい。

 

さて、今回のはどれなのでしょう?

まず、型押しのレザーではないように思える。なぜかといいますと、

クイルマークの並びが均等ではないし、凹凸もそれほどありません。それらしく作るのであれば、もっと均一な型を作るのではないか。実際、ネットで散見される「型押しオーストリッチ」のレザーはクイルマークが均一でもっと凸ってます。

今回のはあまり飛び出てません。それに、右足親指付け根あたりなんて、マークとマークが近接し過ぎてます。これは、「出来の良い型押し」ではなく、マークが均等でない「リアルオーストリッチのランクが低めの部位」なのではないか。

また、

甲の部分とは異なり、サイド部分はマークの間隔が狭い上に凹凸も結構しっかりとついてます。アッパーは細かなパーツが縫いつがれてますが、それぞれで表情が異なるのはリアル・エキゾチックだから、ではないだろうか。

 

ただ、

オーストリッチといえば飛び出した「クイルマーク」が特徴で、それゆえ「気持ち悪い」なんて言われたりもするわけですが、このペアに関しては凹凸は全体的に軽微に思える。

オーストリッチではない?
エミュー?
レア?

正直、それぞれのリアルなやつがどんななのか、よくわかりません、知りません。加えて、高級なカバンの代名詞である「エルメス」のバッグなどで使用されるオーストリッチは、わざわざ革をプレスして凹凸を平らにしているのだとか。そんな話も聞いたりしますと、今回のは一体どういったモノなんだと思案してみても、もう何が何だか、素人には判別は不可能です。

 

玄人に視てもらうか?

いや、その必要はないな。なぜなら、

このブツブツ模様のアッパーのペアを履くことそのものが今回の主たる目的です。リアルかフェイクかということはあまり重要ではない。普通の革靴スタイルだと履きこなす自信が皆無だったけれど、これなら気軽にチャレンジできそう、というのがそもそもの購買理由なのでした。

ただ、この見た目です。家族はなんて言うかな。「おお、ええやん」と言ってくれるのか。「うげ、気持ち悪ぃ」と言われるのか。家内も娘もシビアだからな。息子はきっと何も言わんな。まあ誰にどう言われようと、構わず履いちゃうんですけどね。

 

で、

そんな風に見た目ばかりがクローズアップされるオーストリッチですが、革そのものは軽くて牛革よりも相当に丈夫なことが特長らしいです。手入れしながら履きこんで、経年の変化の中で何か発見できることがあれば嬉しいですね。

こいつがリアルオーストリッチかどうかは分かりませんが、リアルレザーでさえあれば手入れしていくうちに育つでしょう。レザーシューズの魅力はまさにこの点にありますので、兎にも角にも、合成皮革でさえなければ今回の買い物は私にとっては成功なのでした。ただ、

「結果的にリアルオーストリッチでした」

なんてことになればそれはそれで嬉しい、言うことなしです。今すぐでなくとも構わないけれど、やはり玄人に視てもらいたいな。真贋判定できる知り合いを探しておかねばなりません。いずれ視てもらおう。その際にはこう宣(のたま)うつもりです。

鑑定の視線くいいる羽根の跡

おあとがよろしいようで。

 

 

【参考:過去に紹介したエキゾチックな靴一覧】

McHale(ワニ)
Florsheim
(ワニ)
G.B.H(海亀)
FootJoy  (サメ)
Church’s(アザラシ)
Church’s②(アザラシ)
Dack’s (ラクダ)
Dack’s(アンテロープ)
Shetland Fox(トカゲ)
RAINBOW HORSEハラコ)
HENDERSON BARACCO(ハラコ)

 

(おしまい)

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2件のコメント

  1. こんにちは!
    私も10年前に、PUMAのMATCH オーストリッチと言うスニーカーを手に入れました。デッドストックで、フラッシャーにもスニーカー名MATCHの横にオーストリッチと記載がありましたが、革は牛革と書いてありました。型押しですね。ヤフオクで手放したのですが、違反申告されるか内心ヒヤヒヤでしたね(笑)
    ややこしや〜ああ〜ややこしや〜ややこしや。
    本物のオーストリッチだとかなり値が張ると思います。

    1. としさん
      こんばんは。おお、PUMAでもそういうのがあるんですね。
      エキゾチックレザーの真贋は玄人でないと分からないですよね。
      今回のがどうなのかはまだよく分かりませんが、あえて分からないまま、
      曖昧なままにしておく、というのも楽しみ方の一つかもしれない笑。

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